[インタビュー]賢くパワーシェア:Galaxy S10の高性能バッテリーの開発

※この記事はSamsungグローバル発の記事を翻訳したものです。
※記事中の画像にはグローバル製品を含みます。

当社が新しく開発したワイヤレスパワーシェア技術を利用すると、Galaxy S10を使って互換性のあるスマートフォンやウェアラブル*¹ 機器を充電することができます。追加のケーブルも必要ないので、外出先でも簡単かつ便利にデバイスを充電できます。

新しいフラッグシップシリーズのパワーアップしたバッテリーの開発プロセスについて詳しく話を聞くために、私たちは、バッテリーの開発者であるHyeonsu Lee、Hongjung Son、Yusu Kim、Juhyang LeeおよびプロダクトプランナーのJeongmin Moonにインタビューを行いました。

(左から時計回りに)Yusu Kim、Hyeonsu Lee、Hongjung Son、Juhyang Lee、Jeongmin Moon

スマートフォン本体や複数デバイスの充電をもっと便利に

プロダクトプランナーJeongmin Moonによると、開発チームはワイヤレスパワーシェア技術をGalaxy S10シリーズに搭載することで、ユーザーがデバイスをケーブルや充電器につなぐことなく、1日を自由に過ごせるようにするということを目指しました。

「私たちは、外出中たくさんの充電器やケーブルを持ち歩いたり、充電のために作業を中断してカフェなどに立ち寄ったりしなくてはならない不便さを解消したいと考えました」とMoonは説明します。「その結果、基本的にGalaxy S10自体をワイヤレス充電器にしてしまうというアイデアが生まれたのです」

ワイヤレス充電対応の最初のGalaxyデバイス、Galaxy S6の発売以来、このテクノロジーを搭載するスマートフォンやウェアラブルが増えてきました。このこともGalaxy S10シリーズにワイヤレスパワーシェア機能を搭載することを最優先した理由の一つであるとYusu Kimが付け加えます。

「ワイヤレスパワーシェアを利用するといつでもどこでも簡単にバッテリーをシェアできます」とKimは語ります。「ワイヤレス充電をサポートするデバイスが多くなるほど、このテクノロジーの利便性を体験できる人が増えます」

ワイヤレスパワーシェアとワイヤレス充電のテクノロジーは非常に似ています。 DC(直流)の電気を受け取ったワイヤレス充電器がバッテリーコイルでAC(交流)に変換してからスマートフォンに送ります。次に、スマートフォンが ACの電気をDCに変換してバッテリーにエネルギーを蓄えます。Galaxy S10のデバイスにはこの双方向変換が可能な回路が内蔵されているので、基本的にスマートフォンがワイヤレス充電器としても機能できるのです。

これまで述べたように、ワイヤレスパワーシェア対応デバイスにはスマートフォンだけでなく業界初のウェアラブル*¹ 機器であるGalaxy WatchやGalaxy Budsも含まれています。これだけ広範囲のデバイスに対応するテクノロジーを作り出すのがいかに困難であったかをJuhyang Leeが説明します。

「これらのデバイスのバッテリーサイズは多種多様なので、受信コイルが最も効率的に働く最適な位置を探すことがこのプロセスで最も困難な作業でした」とLeeは述べます。「スマートウォッチでは受信コイルが特に小さいので、最も効率的なアプローチを探すために時間がかかりました。しかし、数カ月に及ぶ研究の末、私たちは当社の厳格な信頼度基準を満たすソリューションを作り出しました」

バッテリー管理のための賢いアプローチ

もちろん、他のデバイスとバッテリーをシェアするためには、スマートフォンを効率的に操作するのに十分なバッテリー残量(具体的には30パーセント以上)がGalaxy S10にあることが必要です。この便利な機能をユーザーに自由に活用してもらうため、Galaxy S10シリーズにはAIテクノロジーが搭載されていて、携帯電話の使用パターンに基づいてバッテリーの使用状況を最適化します。

(左から)Hongjung Son and Hyeonsu Lee

このテクノロジーの構築で開発者が特に注目したのは、使用頻度の低いアプリのバッテリー消費量です。Hongjung Sonは次のように説明します。「携帯電話のアプリの中で毎日使用されているものはごくわずかです。そして、使用されていないアプリもバックグラウンドでバッテリーを消費しています」

「これらアプリのバックグラウンド通信を制限するため、Galaxy S10シリーズには『頻繁に使用』、『時々使用』、『ほとんど使用しない』など使用頻度に従ってアプリを分類するAIテクノロジーを搭載しています」

チームはまた、新機種スマートフォンの「省電力を最適化」モードをユーザーの使用パターンに基づいて自動的に有効化*²できるようにしました。Hyeonsu Leeはその仕組みを次のように説明しています。「例えば、通勤の際、通常は30分間携帯電話を使用しているユーザーがいたとして、その通勤時間がたまたま長くなった場合、「省電力を最適化」モードが自動的に有効化されます」

「そして、このモードはAI駆動なので、使えば使うほど正確になります」

さらに、ハードウェアの改良によってGalaxy S10のバッテリーはより効率的になりました。Galaxy S10のバッテリーは、Galaxy S9の8.5mmのバッテリーより薄い7.8mmの厚さで、容量は10パーセント増加しています(3000〜3500mAhから3400〜4100mAhに増加)*³

壮大なビジョン

製品計画および開発チームの各メンバーは、この最新のバッテリーイノベーションによって、これまでにないユーザー体験を提供できるだろうと口を揃えます。

インタビューの最後にMoonは、充電技術に関するGalaxyの最終的な目標について次のように話しました。「私たちは、ワイヤレスパワーシェアによって、デバイスの充電に関する不便な点を解消することだけを目指しているわけではありません。人々がお互いにコミュニケーションや関わり合いを深めることを期待しています」

「私たちはこれまで常に、ユーザーのフィードバックに注意深く耳を傾けて、Galaxyを改良してきました」とKimが付け加えます。「今後もそれを続けるつもりです。私たちはこれからも引き続き、ユーザーに最高の利便性や体験を提供するためバッテリーテクノロジーの開発に努めていきます」

*1 ワイヤレスパワーシェアが可能なのは、当社ブランドやQi充電対応のスマートフォン:Galaxy S9、S9+、S8、S8+、S8 Active、S7、S7 edge、S7 Active、S6、 S6 edge、S6 Active、S6 edge+、Note9、Note8、Note FE、Note5やウェアラブル:Galaxy Watch Active、Gear Sport、Gear S3、Galaxy Watch(46/42mm)、Galaxy Budsなどです。特定のアクセサリー、カバー、他のブランドのデバイスでは動作しない場合があります。ネットワーク環境によっては着信やデータサービスに影響を与える可能性があります。

*2 Galaxy S10の設定でAdaptive Power Savingモードを自動的に有効にするかどうかを指定できます。

*3 標準値は第三者の研究室という条件の下でテストを行っています。標準値はIEC 61960規格の下でテストされたバッテリーサンプル間のバッテリー容量の偏差を考慮した推定平均値です。定格(最小)容量はGalaxy S10eで3000mAh、Galaxy S10は3300mAh、 Galaxy S10+は4000mAhです。実際のバッテリー寿命はネットワーク環境、使用パターンなどの要因によって異なります。

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