[インタビュー]写真やビデオの共有に最適なGalaxy S10のAI駆動カメラはどのように開発されたのか

※この記事はSamsungグローバル発の記事を翻訳したものです。
※記事中の画像にはグローバル製品を含みます。

ソーシャルメディアが全盛となり、写真や動画の共有がテキストメッセージや電話の会話にほぼ取って代わるようになった現在、スマートフォンユーザーにとって端末のカメラは最も重要な機能の1つになりました。*¹

Galaxy S10のカメラには、最先端のAI駆動機能を含むハードウェア・ソフトウェアベースの高度なテクノロジーが搭載されています。私たちは、ウルトラワイドレンズ、Super Steadyビデオ録画、Neural Processing Unit(NPU)が組み込まれたプロ仕様のカメラシステムについて、カメラ開発や商品企画に携わる人たちに詳しく話を聞きました。

(左から)Seoyoung Lee、Sunyong Kim、Sugon Baek、Wonseok Song(Galaxy S10シリーズのカメラ技術を計画・開発した、モバイル通信事業部所属)

ウルトラワイドレンズのパワー

Galaxy S10シリーズで素晴らしい写真を撮ることができるのは、ウルトラワイドレンズの力によるところが大きいのです。ウルトラワイドレンズの搭載は当社にとって重要なマイルストーンであり、何世代にもわたるGalaxyシリーズの中で最も大きな変化の1つです。これによって、細部までこだわって壮大な景色を撮影したり、家族写真を撮る際、後ろに下がらなくても家族全員を写したりできるようになりました。

「ユーザーが新しいデバイスに求めるのは画質の向上だけでなく、簡単に素晴らしい写真が撮れるカメラです」と、プロダクトプランナーのSunyong Kimは説明します。「ウルトラワイドレンズは人間の目と同程度の123°の視野を誇り、目で見たままの世界を捉えることができます」

Galaxy S10+のウルトラワイドレンズを使用して撮影した画像。この機能はGalaxy S10でも利用可能です。

ウルトラワイドレンズを使用すると、カメラのライブフォーカスモードとパノラマモードを利用して簡単にダイナミックな写真が撮影できます。「ライブフォーカスは以前の当社デバイスでも望遠レンズや広角レンズと共に利用できました。しかし、Galaxy S10シリーズでは、それにウルトラワイドレンズが加わりました」とSugon Baekが説明します。「さらに、パノラマモードは以前のモデルより垂直方向の視野が広くなったので、フルショットを撮影する際、カメラを左から右にあまり動かさなくてもよくなりました」

Galaxy S10+で撮影したパノラマ写真。この機能はGalaxy S10でも利用可能です。

手ブレ知らずの動画撮影

Galaxy S10シリーズに搭載されたもう1つの新しいイノベーションは、動画の安定性を向上させるためのカメラのSuper Steadyビデオ録画機能です。*²

Super Steady機能は VDIS(Video Digital Image Stabilization)テクノロジーを利用しています。撮影を始める前にユーザーの動きを予測し、カメラが起動すると、調整範囲を計算して動画の手ブレを最小限に抑えます。

「これまで手ブレの少ない動画を撮ろうとすると、カメラの画角調整が必要でした」とWonseok Songは語ります。「従来の広角カメラではこの問題は解決できませんでした。しかし、ウルトラワイドレンズのおかげでS10は自然な画角を維持しつつ、手ブレの少ない高画質な動画を撮影できます」

Super Steadyテクノロジーの調整機能は大きな動きを捉えるのに最も適しています。Songが様々な状況で撮影するユーザーのために使い方のコツを伝授してくれました。「暗い場所で動きの少ないシーンを撮影する場合は、Super Steady機能をオフにするといいでしょう。明るい場所で動きの多いシーンを撮影する場合は、Super Steady機能を使った撮影が最適です」

Galaxy S9(左)とGalaxy S10+(右)で撮影した動画。*³この機能はFull HDウルトラワイドレンズで撮影する場合のみサポートされています。

スマートなカメラ

Galaxy S10に搭載されているのは、Galaxyシリーズの中で最も高度なだけでなく、最もスマートなカメラシステムです。Galaxyのスマートフォンで初めて、最大30種類のシーンを判別して自動的に最適化する次世代NPUを組み込んでいます。

「私たちは、一般的な写真を最適化するため、『犬』、『飲み物』、『靴』など10個のカテゴリーを追加しました。『犬』モードは毛並みなどの細かい部分、『靴』や『服』などのカテゴリーでは被写体の色に焦点を絞って写真が最適化されます。これらの写真では多くの場合、人物の顔が写っていないからです」とSeoyoung Leeは語ります。「ソーシャルメディアでカクテルの写真を共有する人が増えていることから、『飲み物』のカテゴリーも加えました」

Galaxy S10シリーズには、より優れた写真を撮影するための方法を提案する撮影ガイド機能が搭載されています。これは、Galaxy S10シリーズの機械学習機能を活用し、ユーザーが撮影した写真1億枚以上を集めたデータベースを基にして、人物、動物、車など様々な被写体を撮影する際、全体的な構図や配置、比率を改善するために役立つヒントを提供するものです。「AIベースの提案は、被写体を写真の中央に置くことだけを優先して開発されたわけではありません」とLeeは語ります。「そのため、どのように被写体を配置したい場合でも、Galaxy S10が最適な方法を提案してくれます」

全体像を捉える

Galaxy S10シリーズのカメラの開発でチームが重視したのは、単に利用可能なレンズや機能の数を増やすことではなく、カメラ体験に実質的な価値を加えるテクノロジーを作り出すことでした。

「現代のカメラは単に記録するための機器ではなく、コミュニケーションの手段なのです」とKimは説明します。

Galaxy S10は、ウルトラワイドレンズからSuper SteadyやNPUまで、さらにはInstagramモードや新しいフィルター、改良されたBixby Vision、操作の簡単なレンズ切り替えなどの機能の搭載により、これまで以上にカメラの活用の場が広がります。スマートフォンを選ぶ時にカメラ機能を重視するユーザーにピッタリです。

*1 当社の調査に基づいています。
*2 Galaxy S10シリーズで撮影した動画は、従来の技術に比べて最大3倍の安定性があります。
*3 映像は比較のために並べて配置し編集しています。