スマホで花火撮影。キレイに撮るための設定方法やコツとは？
豪快に打ちあがる花火。目では十分に楽しめるのに、スマホで写真を撮ってみたらイマイチ…という苦い体験をしたことはありませんか？日々進化するスマホカメラですが、ちょっとしたコツさえつかめば、簡単にキレイな花火の写真を撮ることができます。
今回は、Instagramで話題のフォトグラファー高橋伸哉さんが、Galaxy S9を使って花火撮影のコツを伝授。高橋さんが実際にGalaxy S9で撮影した魅力的な花火の写真と一緒にお届けします。
撮影テク 基本編
Galaxy S9で使える2つの簡単なテクニックをご紹介します。これさえ知っておけば、カメラ初心者でも花火写真の仕上がりが格段に良くなります。
１.スマホはしっかり固定
Galaxy S9で花火を撮影するとき、本格的な写真を撮りたいなら、『オートモード』ではなく、さまざまな設定を調整できる『プロモード』を使いましょう。
まず、夜の花火を鮮明に撮るためには、F値を1.5に設定します。ただしそうすると、光の量を取り込みやすくなるので、シャッタースピードを調整する必要があります。
三脚があればなお良いのですが、もし無い場合にはスマホの脇をしっかり両手で持ってブレないように安定して撮りましょう。
２.花火大会の中盤が撮影チャンス
花開いてはすぐに消えていく花火、打ち上がるごとに写真を撮りたくなる気持ちはわかります。ですが、花火大会の序盤は見て楽しみ、撮影は中盤になってから。
花火大会では、前半は単発のみであることが多く、スマホで撮影しても味気ないものになりがちです。逆にフィナーレに近づくと、大量の花火が一斉に上がるので、煙に包まれ風向きによっては肝心の花火が綺麗に見えないこともしばしば。適度な量の花火が上がる中盤が、比較的撮影しやすいことが多いのです。
撮影テク 応用編
スマホカメラで花火を鮮明に捉えられれば、それだけで十分でしょう。でもGalaxy S9なら、ホワイトバランスやISO感度を調整し、さらに色味や質感にこだわった花火写真を撮ることができます。
ホワイトバランス
『プロモード』でホワイトバランスを調整し、色温度を少し変えてあげることにより、好みの色味に仕上げることができます。「晴天」「曇り」「白熱灯」「蛍光灯」「マニュアル」「オート」から手動で設定できるので、自分のSNSアカウントの世界観に合わせて、ホワイトバランスを調整してみてください。
ISO感度
数値が低い方がノイズが少なく綺麗になるため、感度は100から400が理想。花火の量や花火の色によっても明るさが変わるのでプロモードで微調整しながら撮影するのが望ましいです。三脚を使えばシャッタースピードが上がり、ISO感度を下げやすくなりますが、実際は人混みで三脚を使いづらい場面も多いので、感度800まで上げても問題ありません。
花火が打ち上がると一瞬明るくなるので、モニターを隠しながら感度を微調整するようにしましょう。
構図
花火全体だけを捉えた写真はたくさんありますが、最近人気なのが、人をフレーム内に入れた花火写真。臨場感とオリジナリティーを出しやすくなります。
Galaxy S9の『プロモード』なら、ISO感度やシャッタースピードをマニュアルで操作でき、ホワイトバランスも変えられます。背景もスムーズにボケて、さらにディスプレイも美しい。「写真をこれから趣味としてはじめるなら、スマホはGalaxyが適してると思います」と高橋さん。
なお、ご紹介したテクニックは全て、Galaxy S9+でも同じように使えます。
テクニックの次は花火大会探し！
高橋さんお気に入りの花火大会3選
撮影方法がバッチリになったら、どの花火大会に行くかを決めましょう。もし迷ってしまったら、髙橋さんのおすすめのスポットベスト3の中から選んでみてはいかがでしょうか？
1.なにわ淀川花火大会（大阪府）
「なにわ淀川花火大会は、関西でも人気の花火大会で毎年、時間があればでかけます。毎年のように通ってるうちに、人混みでも比較的見やすい穴場もわかるように。夜店もたくさん並んでいて、『夏がきたなぁ』と実感できます」（高橋）
2.芦屋花火大会（兵庫県）
「地元からほどよい近さで、よく行く花火大会のひとつ。座って花火を見られる場所があり、出店やイベントも楽しみ。ビール片手に花火を眺めると、夏の訪れを感じます。」（高橋）
3.天神祭奉納花火（大阪府）
「日本三大祭りのひとつで、約5000発の花火が大迫力。小学生の頃から天神祭の花火を見てはワクワクし、中学生くらいになると好きな女の子とすれ違うだけでドキドキしたり。大人になった今も、昔の記憶がよみがえる場所となっています。夏の花火は、年代問わず思い出が詰まっているのかなと感じます」（高橋）
プロフィール
高橋伸哉フォトグラファー
Instagramの総フォロワー数は33万（2018年7月現在）
共同執筆による書籍「ドラマチック写真術」は技術本として好評につき12000部発行となり更に増刷（4刷目確定）インプレス新刊「ポートレート写真術」も好評により増刷が決定。
-東京カメラ部10選2016に選出
-企業やカメラメーカーとのタイアップ企画、雑誌掲載、動画講座カーボンのデジタルコンテンツを配信するなど幅広く活動。
8月からはフリーフォトグラファーとして、講演やトークショーなども控えており益々活躍の場を広げていく。
また、アイスランドをクルマで一周して絶景を切り撮るなど、フリーになってからは海外国内問わず写真を量産。風景、人物、情景とマルチな撮影が持ち味。
